カシオ社の腕時計 MRG、OCEANUS、EDFICEで採用
耐久性、耐薬品性、耐油性、耐候性などいろいろな面で優位性が高い高級ゴム素材。
新たに鮮やかなカラー展開が加わることで、質感も素晴らしい最上級なゴム素材へ。
フッ素ゴムの特徴
汎用性の高いシリコーンゴムに不足している“タック感”“耐摩耗性”“引裂強度”などの欠点を補うには申し分ないフッ素ゴム。ただ、これまでのフッ素ゴムは「黒いゴム」のイメージが強く、主に機能部品として使用される素材であり自動車部品や半導体関連機器での採用が代表的でした。
しかし近年、長期使用に耐えうる強度、及び高い質感から、腕時計バンドとして採用されるケースが増え、特に高級腕時計で使用されることが多くなっています。
そして、フッ素ゴムで高いシェアを誇るダイキン工業株式会社の「DAI-EL」が、新たに多彩なカラーバリエーションの展開を実現。鮮やかな色からシックな色まで様々な色彩表現が可能となり、外観部品の可能性を広げました。
立ちはだかる難易度の高い成形
もともと高度な技術力を要するフッ素ゴムの成形。“高級腕時計バンド”דカラーバリエーション”という点が、より難易度を上げることになりますが、ダイキン工業株式会社の協力のもと、成形技術を確立することにより量産を実現いたしました。